設計に関する確認事項

シャフトモーターの容量選定

以下の負荷条件と運転条件をご記入後、当社の窓口までお問い合わせください。

負荷条件

ワーク荷重 kg
テーブル荷重 kg
合計荷重 kg
摩擦係数

運転負荷条件

ストローク mm
目標時間 ms
運転速度 mm/s
加速時間 ms
減速時間 ms
動作後の停止時間 ms
許容温度上昇
電源電圧
グラフ 運転負荷条件

シャフトの長さ選定

シャフト長さ=ストローク+可動子長さ+支持部*2

可動子の長さと支持部の幅は型式によって異なりますのでご注意ください。
型式によっては、シャフトの長さに制限がありますのでご注意ください。

アンプの選定

シャフトモーターの使用電源電圧、定格電流、最大電流によりアンプの型式を選定します。詳細は当社の窓口までお問い合わせください。

シャフトモーターの取り扱い

シャフトには強力な磁石を内蔵しております。近くに鉄などの磁性体や工具を置かないでください。守らない場合、身体が挟まれるなどし重傷を負う恐れがあります。また、時計・磁気カード・精密機器などを近づけると磁気の影響により故障の恐れがありますのでご注意ください。ペースメーカーなどの医療機器を使用している人は、動作に影響を及ぼす恐れがあるのでシャフトに近付かないようにしてください。

シャフトモーターの設置

設定場所は、雨水や直射日光の当たらない屋内で、風通しがよく、湿気・ゴミ・ほこりの少ない場所とし、腐食性・引火ガス、切削油・オイルミスト、鉄粉・切粉などがかからない雰囲気を選んでください。また、炉などの熱源からは離して設置してください。
さらに、可動子は密閉された環境で使用すると、高温になるため寿命に影響を及ぼす可能性がありますのでご注意ください。

項目 環境条件
周囲温度 運転 0〜40℃(凍結のないこと)
保存 -20〜60℃(凍結のないこと)
周囲湿度 運転 85%RH以下(結露のないこと)
保存 85%RH以下(結露のないこと)
雰囲気 屋内(直射日光が当たらないこと)
腐食性ガス・引火性ガス・オイルミスト・塵埃のないこと
標高 海抜1000m以下

※注意
設置方向について
シャフトモーターを設置する際は必ず、図のようにシャフトの「黄色ペイント」側と可動子(コイル)の「シリアルナンバー記載」側または「黄色ペイント」側の向きを一致させてください。

※)製造時期や仕様などにより、可動子の基準マーキング方法がシリアルナンバー記載のものと黄色ペイントのものが存在します。

シャフトモーター設置

アンプの設置

ご使用になるアンプメーカーの設置条件を必ずご確認ください。

シャフトモーターの進行方向

シャフトを固定し、UVWの順に通電すると可動子はマーキング面(黄色ペイントまたはシリアルナンバー)の方向に動きます。

シャフトモーターの進行方向

設計上の注意事項

リニアスライダーの構造上の注意点を模式図1に示します。

  • 高い位置決め精度を実現するために機械の剛性を確保し、機械共振点を高くしてください。
  • 剛性を確保するため、ベースは一体化構造にしてください。やむを得ずボルトなどで締める場合、首下寸法が短く太いボルトを使用してください。また、ボルト穴のピッチ寸法はできる限り小さくしてください。
  • 可動部はできる限り軽く、ベース部は重く、頑丈にしてください。
  • 可動部の重心はできる限り低くなるようにしてください。また、重心の位置は2本のリニアガイドの間になるようにしてください。
  • シャフトモーターの推力中心と移動物の重心を近づけるよう設計してください。
  • シャフトからは常時磁束が発生しています。このため、この磁気吸引力を支えながら、精度、コイルギャップを維持するための十分な剛性を備えた機械の設計が必要です。
  • シャフトからは常時磁束が発生しています。そのため、鉄等の材料が近くにあると吸着力が発生します。鉄系の材料(磁石に付く材料、リニアガイドブロックも含む)とシャフト表面との距離はシャフト径の「2倍以上」を推奨します。それよりも短い距離で使用される場合はお問い合わせください。
  • リニアエンコーダーの取付け部分の剛性を確保してください。また、振動や電気ノイズの影響が最小限となるよう配置してください。
  • 垂直軸で使用する場合、落下防止のためカウンターバランサー等の安全装置を設置してください。
  • 可動子側から出ている電源ケーブルなどは、長時間の連続した屈曲運動には耐えられないので、可動子部などに固定し,屈曲運動が生じないようにしてください。また、サーボアンプまでの配線には、長時間の屈曲運動に耐えられるケーブルを使用してください。
  • ストッパー
    可動子はストッパーに当たらないようにしてください。破損の恐れがあります。模式図2に示すように、ストッパーには可動子に取り付けたテーブルが当たるようにしてください。
模式図1
模式図2